森川 智博研究室
早稲田大学情報通信学科で博土学位を取得後、国立研究開発法人情報通信研究機構のサイバーセキュリティ研究室にて人工知能などの最新技術を利用して各種サイバー攻撃対策の自動化を実現するための研究開発に従事、埼玉工業大学情報システム学科講師を経て、2022 年より兵庫県立大学に着任。2018 年から早稲田大学理工学術院招聘研究員、2020年から情報通信研究機構サイパーセキュリティ研究室協力研究員。
【研究分野・テーマ】
サイバー攻撃は検知を回避することを意図して巧妙に作成されてきたため、既存の対策に関しては攻撃者の手口の進化に追いついていないのが現状です。本研究室では、実世界でのセキュリティ対策の遅れを目の当たりにし、自然言語処理や深層学習などの技術を利用することにより、未知の攻撃を早期かつ自動的に発見することを狙いとするだけでなく、攻撃者の視点に立ち、最新の人工知能技術を悪用する攻撃手法の実現とその対策の確立を行うことも目指しています。例としては、アプリマーケットにユーザが投稿する大規模かつ不均ーなレビュー・コメント情報に深層学習をベースとした自然言語の生成手法を適用し、より人間の言葉に近い不正レピューを自動的かつ大量に捏造することや、それらの不正レピューに対して既存の手法が対応できない高精度かつ高効率な検知アルゴリズムを開発することなどが挙げられます。