教員紹介

五十部 孝典 研究室

情報セキュリティ科学コース

五十部 孝典教授

Takanori ISOBE

博士(工学)(神戸大学)

ソニー株式会社にて、暗号技術の研究開発に従事し、2017年4月より現職。2014年 電子情報通信学会 論文賞、2018年 第3回 辻井重男セキュリティ論文賞 大賞、2023年 令和5年度 文部科学大臣表彰 若手科学者賞、第9回末松安晴賞、2024年 第23回 2023年度 船井学術賞。国際暗号学会 FSE 2011, 2022, 2023 Best Paper Award。電子情報通信学会 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS) イノベーション論文賞 2014, 2018, 2021, 2023、 情報通信システムセキュリティ研究賞 2014, 2020, 2023。

-2013-2014年、デンマーク工科大学客員研究員
-2018年から情報通信研究機構サイバーセキュリティ研究所 招へい研究員
-2020年からJST さきがけ兼任研究員

【研究分野・テーマ】

暗号の設計:6G向け高速暗号や実装制約の多いIoT機器向けの軽量暗号アルゴリズムの開発に関する研究。これまで、6G用超高速暗号Rocca/Areion, 軽量暗号Piccolo/WARP, 低消費電力暗号Midori/Atom, 低遅延暗号Orthrosなどを開発。

 

暗号の安全性評価:暗号アルゴリズムに対する攻撃技術や、実装上の脆弱性や演算時のサイドチャネル情報を用いた攻撃手法の研究。また、実際製品サービスに対する安全性評価。これまで、ロシア標準ブロック暗号GOST, インターネット標準RC4, 軽量暗号Plantletなどの暗号解読に世界で初めて成功。

ソフトウェア保護技術:信頼できない実行環境におけるセキュリティ技術の開発(ホワイトボックス暗号技術)。ホワイトボックス環境で、鍵の取得の難しさを”ブロック暗号の鍵回復問題”へ帰着した暗号SPACE/SPNbox/Yoroiを開発。

実際のシステムに対する安全性評価:世の中で広く使われている製品、サービスに対して、プロトコル、暗号の使い方。実装、運用方法を考慮した包括的な安全性評価。これまでLINE, Zoom, WebexのEnd-to-End暗号化に関して脆弱性を発見。

経歴、専門分野、研究内容、研究業績、学外活動など、より詳しい内容は兵庫県立大学の研究者データベースをご覧ください。
詳しい研究内容は研究室Webサイトをご覧ください。