芝 隼人 研究室
2009年京都大学大学院理学研究科物理学宇宙物理学専攻中退(翌年学位取得)。以降、東京大学物性研究所 附属物質設計評価施設・助教、東北大学金属材料研究所・特任助教(研究)、東京大学情報基盤センター スーパーコンピューティング研究部門・特任講師を経て、2023年4月に兵庫県立大学に着任。
スーパーコンピューターを利用した物質・材料の分子シミュレーションを専門としています。
【研究分野・テーマ】
半導体微細化の限界により計算機プロセッサそのものの継続的な演算性能向上が近く終わりを迎えると見込まれる中、深層学習など特徴ある処理を得意とするプロセッサが出現するなど計算機のあり方は変化を迎えています。この事情はシミュレーションに対して、これまで中心的だった演算中心の考え方から,データ活用した新たな方法への移行を促しています.
私は現在、分子シミュレーションの結果として得られるデータに対して深層学習を実施し、その学習モデルの予測性能を利用してシミュレーションそのものを効率化できる循環を実現する手法の研究開発を進めています。実は、このような研究を行うには、シミュレーションしようとしているモデルの特性をよく理解し、それに適したアルゴリズムを開発していくこと、そして深層学習を得意とするGPUなどの演算装置の利用に習熟することが重要となります。